糖尿病患者さんの血糖測定では、覚醒中の測定時点のみしかわからなかった従来の血糖自己測定(SMBG)とは異なり、睡眠時も含め連続的に血糖値を把握できる機器が近年登場・普及し、「血糖値の変動の傾向」(以下、血糖トレンド)に関する情報が得られるようになってきたという大きな変化が起きています。
そして、医療者には、患者さん一人一人で異なる血糖トレンドを適切に評価し、そこから「何」を読み取り、治療や指導に「どのように」活かしていくかが、求められています。
しかし、連続測定により得られるデータの「量」は、たとえ一人の患者さんのデータであっても膨大なものとなり、日内変動、日差変動の背景にある病態、薬剤など、その解釈は容易ではありません。
本シリーズでは、医師、看護師、薬剤師等、異なる立場で糖尿病領域において活躍するスペシャリストに、臨床現場における“血糖トレンド”の意義や有用性、実際の活用方法を紹介していただきます(不定期更新の予定です)。
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