混合型インスリン

混合型インスリンの特徴

インスリンの追加分泌を補う超速効型あるいは速効型製剤に一定量のプロタミンを加えたもの、あるいは中間型を組み合わせた製剤。作用持続時間は15~24時間で、超速効型+中間型には超速効型25%、30%、50%が、速効型+中間型には速効型30%、40%、50%がある。静注は不可。
※作用発現時間は製品によって異なります。詳細は下記、各製品ごとの掲載内容をご覧ください。

混合型インスリン 一覧表

プレフィルド/キット製剤

一般名:二相性プロタミン結晶性インスリンアスパルト

ノボラピッド30ミックス注フレックスペン

30mix_flexpen

300単位/3mL

PMDA/添付文書

製造販売元:ノボ ノルディスク ファーマ(株)

注射剤の形状
白色の懸濁液、(70%)
作用発現時間
10~20分
最大作用時間
1~4時間
作用持続時間
約24時間
使用期限
24カ月
用法・用量
本剤は、超速効型インスリンアナログと中間型インスリンアナログを3:7の割合で含有する混合製剤である。通常、成人では、初期は1回4~20単位を1日2回、朝食直前と夕食直前に皮下注射する。なお、1日1回投与のときは朝食直前に皮下注射する。投与量は症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、維持量は通常1日4~80単位である。
用法・用量に関連する使用上の注意
1.本剤は、ヒト二相性イソフェンインスリン水性懸濁注射液より作用発現が速いため、食直前に投与すること(添付文書参照)。
2.適用にあたっては本剤の作用時間、1mLあたりのインスリン アスパルト含有単位と患者の病状に留意し、その製剤的特徴に適する場合に投与すること。
3.糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤のみで処置することは適当でなく、速効型ヒトインスリン製剤を使用すること。

ノボラピッド50ミックス注フレックスペン

novo_rapid50pen

300単位/3mL

PMDA/添付文書

製造販売元:ノボ ノルディスク ファーマ(株)

注射剤の形状
白色の懸濁液(50%)
作用発現時間
10~20分
最大作用時間
1~4時間
作用持続時間
約24時間
使用期限
24カ月
用法・用量
本剤は、超速効型インスリンアナログと中間型インスリンアナログを5:5の割合で含有する混合製剤である。通常、成人では、初期は1回4~20単位を1日2回、朝食直前と夕食直前に皮下注射する。なお、1日1回投与のときは朝食直前に皮下注射する。投与量は症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、維持量は通常1日4~80単位である。
用法・用量に関連する使用上の注意
1.本剤は、ヒト二相性イソフェンインスリン水性懸濁注射液より作用発現が速いため、食直前に投与すること(添付文書参照)。
2.適用にあたっては本剤の作用時間、1mLあたりのインスリン アスパルト含有単位と患者の病状に留意し、その製剤的特徴に適する場合に投与すること。
3.糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤のみで処置することは適当でなく、速効型ヒトインスリン製剤を使用すること。

一般名:生合成ヒト二相性イソフェンインスリン

ノボリン30R注フレックスペン

ノボリン30R注フレックスペン

300単位/3mL

PMDA/添付文書

製造販売元:ノボ ノルディスク ファーマ(株)

注射剤の形状
白色の懸濁液、(70%)
作用発現時間
約30分
最大作用時間
2~8時間  
作用持続時間
約24時間
使用期限
30カ月
用法・用量
本剤は速効型インスリンと中間型インスリンを3:7の割合で含有する混合製剤である。成人では通常1回4~20単位を1日2回、朝食前と夕食前30分以内に皮下注射する。なお、1日1回投与のときは朝食前に皮下注射する。投与量は症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、維持量は通常1日4~80単位である。但し、必要により上記用量を超えて使用することがある。
用法・用量に関連する使用上の注意
適用にあたっては本剤の作用時間、1mLあたりのインスリン含有単位と患者の病状に留意し、その製剤的特徴に適する場合に投与すること。なお、糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤のみで処置することは適当でなく、速効型インスリン製剤を使用すること。

イノレット30R注

innolet_30r

300単位/3mL

PMDA/添付文書

製造販売元:ノボ ノルディスク ファーマ(株)

注射剤の形状
白色の懸濁液、(70%)
作用発現時間
約30分
最大作用時間
2~8時間  
作用持続時間
約24時間
使用期限
30カ月
用法・用量
本剤は速効型インスリンと中間型インスリンを3:7の割合で含有する混合製剤である。成人では通常1回4~20単位を1日2回、朝食前と夕食前30分以内に皮下注射する。なお、1日1回投与のときは朝食前に皮下注射する。投与量は症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、維持量は通常1日4~80単位である。但し、必要により上記用量を超えて使用することがある。
用法・用量に関連する使用上の注意
適用にあたっては本剤の作用時間、1mLあたりのインスリン含有単位と患者の病状に留意し、その製剤的特徴に適する場合に投与すること。なお、糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤のみで処置することは適当でなく、速効型インスリン製剤を使用すること。

一般名:インスリンリスプロ混合製剤-25

ヒューマログミックス25注ミリオペン

Humalog_25

300単位/3mL

PMDA/添付文書

製造販売元:日本イーライリリー(株)

注射剤の形状
白色の懸濁液、(75%)
作用発現時間
0.25時間未満
最大作用時間
0.5~6時間 
作用持続時間
18~24時間
使用期限
3年
用法・用量
本剤は、超速効型インスリンアナログであるインスリンリスプロと中間型インスリンリスプロを25:75の割合で含有する混合製剤である。通常、成人では1回4~20単位を1日2回、朝食直前と夕食直前に皮下注射する。なお、1日1回投与の時は朝食直前に皮下注射する。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて増減するが、維持量としては通常1日4~80単位である。
用法・用量に関連する使用上の注意
本剤は、超速効型のインスリンリスプロの迅速な効果発現と、中間型インスリンリスプロの持続作用が保持されている。インスリンリスプロの超速効作用のために、速効型インスリンを含む混合製剤(通常食事の30分前に投与)と異なり食直前(15分以内)に投与を行うこと。投与時間:本剤:食前15分以内、速効型インスリンを含む混合製剤:食事30分前。また、他のインスリン製剤から本剤に変更する場合にも、その作用特性や薬物動態(添付文書参照)を考慮し、必要に応じて投与量を増減するなど、慎重に行うこと(添付文書参照)。臨床試験において切り替え時に一過性の低血糖の増加が認められたため注意すること。なお、糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤のみで処置することは適当でなく、速効型インスリン製剤を使用すること。

一般名:インスリンリスプロ混合製剤-50

ヒューマログミックス50注ミリオペン

Humalog_50

300単位/3mL

PMDA/添付文書

製造販売元:日本イーライリリー(株)

注射剤の形状
白色の懸濁液(50%)
作用発現時間
0.25時間未満
最大作用時間
0.5~4時間 
作用持続時間
18~24時間
使用期限
3年
用法・用量
本剤は、超速効型インスリンアナログであるインスリンリスプロと中間型インスリンリスプロを50:50の割合で含有する混合製剤である。通常、成人では1回4~20単位を1日2回、朝食直前と夕食直前に皮下注射する。ときに投与回数を増減することができるが、その場合においても本剤は食直前に投与する。なお、1日1回投与の時は朝食直前に皮下注射する。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて増減するが、維持量としては通常1日4~80単位である。
用法・用量に関連する使用上の注意
本剤は、超速効型のインスリンリスプロの迅速な効果発現と、中間型インスリンリスプロの持続作用が保持されている。インスリンリスプロの超速効作用のために、速効型インスリンを含む混合製剤(通常食事の30分前に投与)と異なり食直前(15分以内)に投与を行うこと。投与時間:本剤:食前15分以内、速効型インスリンを含む混合製剤:食事30分前。また、他のインスリン製剤から本剤に変更する場合にも、その作用特性や薬物動態(添付文書参照)を考慮し、必要に応じて投与量を増減するなど、慎重に行うこと(添付文書参照)。臨床試験において切り替え時に一過性の低血糖の増加が認められたため注意すること。なお、糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤のみで処置することは適当でなく、速効型インスリン製剤を使用すること。

一般名:ヒト二相性イソフェンインスリン

ヒューマリン3/7注ミリオペン

lilly_humulin37_miriopen

300単位/3mL

PMDA/添付文書

製造販売元:日本イーライリリー(株)

注射剤の形状
白色の懸濁液、(70%)
作用発現時間
0.5~1時間
最大作用時間
2~12時間
作用持続時間
18~24時間
使用期限
2年
用法・用量
本剤は速効型水溶性インスリンと中間型イソフェンインスリンの混合製剤である。 通常、成人では1回4~20単位を1日2回、朝食前と夕食前30 分以内に万年筆型注入器を用いて皮下注射する。なお、1日1 回投与のときは朝食前に皮下注射する。投与量は症状及び検 査所見に応じて適宜増減するが、維持量は通常1日4~80単 位である。
用法・用量に関連する使用上の注意
適用にあたっては本剤の作用時間、1mL当たりのインスリン含有単位と患者の病状に留意し、その製剤的特徴に適す る場合に投与すること。 なお、糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤 のみで処置することは適当でなく、速効型インスリン製剤を 使用すること。

カートリッジ製剤

一般名:二相性プロタミン結晶性インスリンアスパルト

ノボラピッド30ミックス注ペンフィル

30mix_cartridge_new

300単位/3mL

PMDA/添付文書

製造販売元:ノボ ノルディスク ファーマ(株)

注射剤の形状
白色の懸濁液(70%)
作用発現時間
10〜20分
最大作用時間
1~4時間
作用持続時間
約24時間
使用期限
24カ月
用法・用量
本剤は、超速効型インスリンアナログと中間型インスリンアナログを3:7の割合で含有する混合製剤である。通常、成人では、初期は1回4〜20単位を1日2回、朝食直前と夕食直前に専用のインスリン注入器を用いて皮下注射する。なお、1日1回投与のときは朝食直前に皮下注射する。投与量は症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、維持量は通常1日4〜80単位である。
用法・用量に関連する使用上の注意
1.本剤は、ヒト二相性イソフェンインスリン水性懸濁注射液より作用発現が速いため、食直前に投与すること(添付文書参照)。
2.適用にあたっては本剤の作用時間、1mLあたりのインスリン アスパルト含有単位と患者の病状に留意し、その製剤的特徴に適する場合に投与すること。
3.糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤のみで処置することは適当でなく、速効型ヒトインスリン製剤を使用すること。

一般名:インスリンリスプロ混合製剤-25

ヒューマログミックス25注カート

hum_mix_25_ka

300単位/3mL

PMDA/添付文書

製造販売元:日本イーライリリー(株)

注射剤の形状
白色の懸濁液(75%)
作用発現時間
15分未満
最大作用時間
30分~6時間 
作用持続時間
18~24時間
使用期限
3年
用法・用量
本剤は、超速効型インスリンアナログであるインスリンリスプロと中間型インスリンリスプロを25:75の割合で含有する混合製剤である。通常、成人では1回4~20単位を1日2回、朝食直前と夕食直前に皮下注射する。なお、1日1回投与の時は朝食直前に皮下注射する。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて増減するが、維持量としては通常1日4~80単位である。
用法・用量に関連する使用上の注意
本剤は、超速効型のインスリンリスプロの迅速な効果発現と、中間型インスリンリスプロの持続作用が保持されている。インスリンリスプロの超速効作用のために、速効型インスリンを含む混合製剤(通常食事の30分前に投与)と異なり食直前(15分以内)に投与を行うこと。投与時間:本剤:食前15分以内、速効型インスリンを含む混合製剤:食事30分前。また、他のインスリン製剤から本剤に変更する場合にも、その作用特性や薬物動態(添付文書参照)を考慮し、必要に応じて投与量を増減するなど、慎重に行うこと(添付文書参照)。臨床試験において切り替え時に一過性の低血糖の増加が認められたため注意すること。なお、糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤のみで処置することは適当でなく、速効型インスリン製剤を使用すること。

一般名:インスリンリスプロ混合製剤-50

ヒューマログミックス50注カート

hum_mix_50_ka

300単位/3mL

PMDA/添付文書

製造販売元:日本イーライリリー
(株)

注射剤の形状
白色の懸濁液(50%)
作用発現時間
15分未満
最大作用時間
30分~4時間
作用持続時間
18~24時間
使用期限
3年
用法・用量
本剤は、超速効型インスリンアナログであるインスリンリスプロと中間型インスリンリスプロを50:50の割合で含有する混合製剤である。通常、成人では1回4~20単位を1日2回、朝食直前と夕食直前に皮下注射する。ときに投与回数を増減することができるが、その場合においても本剤は食直前に投与する。なお、1日1回投与の時は朝食直前に皮下注射する。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて増減するが、維持量としては通常1日4~80単位である。
用法・用量に関連する使用上の注意
本剤は、超速効型のインスリンリスプロの迅速な効果発現と、中間型インスリンリスプロの持続作用が保持されている。インスリンリスプロの超速効作用のために、速効型インスリンを含む混合製剤(通常食事の30分前に投与)と異なり食直前(15分以内)に投与を行うこと。投与時間:本剤:食前15分以内、速効型インスリンを含む混合製剤:食事30分前。また、他のインスリン製剤から本剤に変更する場合にも、その作用特性や薬物動態(添付文書参照)を考慮し、必要に応じて投与量を増減するなど、慎重に行うこと(添付文書参照)。臨床試験において切り替え時に一過性の低血糖の増加が認められたため注意すること。なお、糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤のみで処置することは適当でなく、速効型インスリン製剤を使用すること。

一般名:ヒト二相性イソフェンインスリン

ヒューマリン3/7注カート

humacart_37

300単位/3mL

PMDA/添付文書

製造販売元:日本イーライリリー(株)

注射剤の形状
白色の懸濁液(70%)
作用発現時間
30分~1時間
最大作用時間
2~12時間
作用持続時間
18~24時間
使用期限
2年
用法・用量
本剤は速効型水溶性インスリンと中間型イソフェンインスリンの混合製剤である。通常、成人では1回4〜20単位を1日2回、朝食前と夕食前30分以内にインスリンペン型注入器を用いて皮下注射する。なお、1日1回投与のときは朝食前に皮下注射する。投与量は症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、維持量は通常1日4〜80単位である。
用法・用量に関連する使用上の注意
適用にあたっては本剤の作用時間、1mL当たりのインスリン含有単位と患者の病状に留意し、その製剤的特徴に適する場合に投与すること。なお、糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤のみで処置することは適当でなく、速効型インスリン製剤を使用すること。

バイアル製剤

一般名:ヒト二相性イソフェンインスリン

ヒューマリン3/7注100単位/mL

ヒューマリン3/7注100単位/mL

1000単位/10mL

PMDA/添付文書

製造販売元:日本イーライリリー(株)

注射剤の形状
白色の懸濁液(70%)
作用発現時間
30分~1時間
最大作用時間
2~12時間
作用持続時間
18~24時間
使用期限
2年
用法・用量
本剤は速効型水溶性インスリンと中間型イソフェンインスリンの混合製剤である。通常、成人では1回4〜20単位を1日2回、朝食前と夕食前30分以内に皮下注射する。なお、1日1回投与のときは朝食前に皮下注射する。投与量は症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、維持量は通常1日4〜80単位である。
適用にあたっては本剤の作用時間、1mL当たりのインスリン含有単位と患者の病状に留意し、その製剤的特徴に適する場合に投与すること。なお、糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤のみで処置することは適当でなく、速効型インスリン製剤を使用すること。

患者さん説明・指導用動画(糖尿病3分間ラーニング より)

 

糖尿病3分間ラーニングとは?

糖尿病患者さんがマスターしておきたい糖尿病の知識を、全50タイトルの動画をテーマ別に約3分にまとめた新しいタイプの糖尿病学習用動画です。

糖尿病治療薬の特徴と服薬指導のポイント 加藤光敏 先生(加藤内科クリニック院長)

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