血糖トレンドを活用した食事療法の可能性

  • 國枝 加誉 (とくだ内科クリニック 管理栄養士・健康食育シニアマスター)
2019.01.30
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はじめに

 本来、血糖変動は波のように動くもの。これまでは自分の意志で測定する「点」しか見えませんでした。筆者自身、17歳時の糖尿病発症を機に管理栄養士となり、インスリン強化療法と血糖自己測定(以下:SMBG)で 療養を続けています。指先穿刺の痛みは元より、一連の測定の流れにかかる手間や人目を気にしてSMBGがおっくうになることもありましたが、現在はFlash Glucose Monitoring(以下:FGM)とSMBGを適時活用し良好な血糖コントロールを保っています。
機器の進化で血糖変動はかなり把握しやすくなり、今後は血糖以外の指標もモニタリングして様々な臓器への長期にわたる影響を考慮し、サルコペニアや他疾患の予防を踏まえた元気に過ごせるための生活の知恵が求められます。本稿では血糖トレンドを活かした「これからの食事療法」について述べます。

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