GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ」の市販直後調査の第2回中間結果を公表 イーライリリーなど
2023.12.06
日本イーライリリーと田辺三菱製薬は、GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ」(一般名:チルゼパチド)の市販直後調査の第2回中間結果を公表した。
「マンジャロ」の電子添文の記載事項の確認と注意を呼びかけ
日本イーライリリーと田辺三菱製薬は、GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ」(一般名:チルゼパチド)の市販直後調査の第2回中間結果を公表した。
同社は、「マンジャロ」を販売開始した2023年4月18日の以降の「市販直後調査」で、6ヵ月間(調査期間:2023年4月18日~2023年10月17日)の安全性情報を収集。
このほど、市販直後調査の第2回中間結果の報告として、2023年6月18日までの副作用情報および同剤の使用にあたりとくに注意してもらいたい点を公表した。
マンジャロ(以下、本剤)の電子添文の記載事項をご確認いただき、以下の点については改めてご注意いただきますよう、お願いいたします。
高齢の患者さんへの使用について慎重にご検討ください
高齢者へ使用される際は「体重も含め、患者さんの状態を観察しながら慎重に投与すること」と記載しております。一般的に高齢の患者さんは、生理機能が低下していることが多いため、患者さんの状態を観察しながら、慎重に投与ください。
BMIの低い患者さんには特に注意してください
BMI 23kg/m²未満の患者さんでの本剤の有効性及び安全性は検討されておりません。
本剤はインスリンの代替薬ではありません
本剤はインスリンの代替薬ではありません。インスリンから本剤への切り替えに際しては、患者さんがインスリン依存状態でないことをご確認ください。インスリン依存状態の患者さんで、インスリンからGLP-1受容体作動薬に切り替え、急激な高血糖及び糖尿病性ケトアシドーシスが発現した症例が報告されています。
「マンジャロ」は、週1回投与の持続性のGIP受容体およびGLP-1受容体作動薬であり、「2型糖尿病」の効能または効果で承認が取得されている。「マンジャロ」の製造販売承認は日本イーライリリーが有し、販売・流通は田辺三菱製薬が行っている。
副作用集積状況など、「マンジャロ」の市販直後調査の第2回中間結果の詳細は、下記の日本イーライリリーのサイトで公開されている。
関連情報
[ TERAHATA / 日本医療・健康情報研究所 ]