「トルリシティ」と「マンジャロ」が限定出荷 GLP-1受容体作動薬の供給量がひっ迫 2型糖尿病の既存患者への供給を優先
GLP-1受容体作動薬「トルリシティ」が限定出荷
日本イーライリリーは2023年8月、GLP-1受容体作動薬「トルリシティ皮下注0.75mgアテオス」の供給について、国内外で供給を上回る需要が増加し続けているため、「国内の需要を満たす供給量を確保するにはまだしばらく時間を要する見通し」として、「今後も限定出荷を継続させていただきます」と公表した。
GLP-1受容体作動薬の国内外の需要が増加しており、同社はトルリシティについて、3月より限定出荷を実施している。
同社は、代替薬の流通状況を鑑み、トルリシティの代替薬についても公表している。「代替薬投与にあたっては、血糖自己測定または血液検査等で適宜血糖値をモニターし、急激な血糖状況の悪化にはご注意いただくようお願い申し上げます」としている。
なお今回の対応は、製造における不具合発生によるものではない。トルリシティの効能又は効果は「2型糖尿病」であり、適応外で使用された場合には、「本来の効果が見込めないだけでなく思わぬ健康被害が発現する可能性も想定される」として、「真に必要な患者様へ少しでも多く供給できますよう、適応外使用(美容・痩身・ダイエットなど)は厳にお控えくださいますよう宜しくお願い申し上げます」と述べている。
GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ」が限定出荷
日本イーライリリーと田辺三菱製薬は2023年8月、GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ皮下注 2.5mg/5mg アテオス」の供給について、「今以上の急激な需要増加が予測される」として、「8月7日より限定出荷を実施することといたしました。大変恐れ入りますが、新規処方を控えていただきますようお願い申し上げます」と公表した。
各医療機関に、「マンジャロ皮下注アテオスで治療継続中の患者様分のみをご購入いただきますようお願い申し上げます」と呼びかけている。
現在、マンジャロ皮下注アテオスの出荷および対応状況は下表のとおり。「引き続き、7.5mg以上の製剤への新たな増量を控えていただきたく、重ねてお願い申し上げます」としている。
なお、今回の対応は製造における不具合発生によるものではない。マンジャロ皮下注アテオスの効能又は効果は「2型糖尿病」であり、「適応外で使用された場合には、本来の効果が見込めないだけでなく思わぬ健康被害が発現する可能性も想定されます。真に必要な患者様へ少しでも多く供給できますよう、適応外使用(美容・痩身・ダイエット等)は厳にお控えくださいますようお願い申し上げます」としている。
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