コロナ禍の状況下での運動療法

2022.01.15
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連載:糖尿病の療養指導Q&A コロナ禍の状況下での運動療法
コロナ禍の状況下で運動療法を維持していくうえでどのような点に留意すればよいか,その対処法やコツについて教えてください
Vol.39 No.1(2022年1・2月号)pp.096-098

2022年1・2月号 目次

慶應義塾大学スポーツ医学研究センター・大学院健康マネジメント研究科
小熊祐子 ● Oguma, Yuko

◆ 糖尿病患者と感染症

 一般的に糖尿病患者,特に血糖コントロールの悪い人では,多核好中球の遊走能・接着能・貪食能・殺菌能が低下しており,特に血糖コントロールが悪い場合に感染症が遷延し,重症化しやすいといわれています 1).COVID-19感染・発症については明確なエビデンスはまだ揃っていませんが,糖尿病患者がCOVID-19に感染した場合,その重症化に糖尿病が関連するという報告が多くあり,十分気をつける必要があります 2)
 一方そのために,不要不急の外出や移動を自粛し,活動量が低下しがちです.密閉・密集・密接の「3密」を避けるための身体的距離の確保,マスクの着用,手洗いなどの手指衛生をしっかり行ったうえで,工夫して身体活動量は保つ必要があります.長引く自粛で,患者自身が考える以上に筋力やバランス能力が低下していることもあり,まずは現状を評価し,無理をせずに運動を取り入れていくことが重要です.

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