アルドステロン測定法の標準化

2022.01.15
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連載:糖尿病の療養指導Q&A アルドステロン測定法の標準化
アルドステロンの測定法の標準化に伴って,最近その測定データが系統的な変更がありましたが,これについて,二次性耐糖能異常の原因ともなりうる原発性アルドステロン症の診断への影響も含めて教えてください
Vol.39 No.1(2022年1・2月号)pp.099-101

2022年1・2月号 目次

埼玉医科大学 内分泌・糖尿病内科
一色政志 ● Isshiki, Masashi

◆ CLEIA法

 アルドステロンは副腎球状層から分泌され,血圧・循環血液量・ナトリウムの調節を担う鉱質コルチコイドです.また過剰なアルドステロン分泌によって引き起こされる原発性アルドステロン症(PA)は高血圧患者の約5%を占める代表的な二次性高血圧として知られます.PAのスクリーニングおよび診断のためには,血漿アルドステロン濃度(PAC)の測定が必須です.
 従来,PAC測定に用いられていたRIA(radioimmunoassay,放射免疫測定)法は2021年4月以降発売中止となり,アイソトープを使用しないCLEIA(chemiluminescent enzyme immunoassay,化学発光酵素免疫測定)法に変更となりました.アルドステロンに対するより特異的なモノクローナル抗体を用いたCLEIA法はアルドステロンの標準物質との定量性が確認されており,かつ真の値に最も近似するLC-MS/MS(液体クロマトグラフィー質量分析法)とも良好な相関を示します.

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