GLP-1受容体作動薬「トルリシティ皮下注1.5mg アテオス」発売 従来製剤に対する高用量製剤 日本イーライリリー

2025.08.07
日本イーライリリー株式会社は7月30日、週1回投与の2型糖尿病治療薬のGLP-1受容体作動薬「トルリシティ皮下注1.5mg アテオス」(一般名:デュラグルチド[遺伝子組換え])を発売した。

 「トルリシティ皮下注1.5mg アテオス」は、2015年に発売された0.75mg製剤に対する高用量製剤。従来の0.75mgでは十分な血糖管理ができない2型糖尿病患者に向けて開発された。

 国内第3相臨床試験(GBGQ試験)では、1.5mg製剤は0.75mg製剤と比較して有意なHbA1c低下効果を示した(-1.53% vs -1.25%、p<0.001)。52週時点でのHbA1c<7.0%達成率は1.5mg群で46.3%、0.75mg群で38.5%であった。体重変化や安全性プロファイルは両群で同程度であり、有害事象発現率もそれぞれ76.5%、73.3%と許容範囲内であった。

 日本イーライリリーの営業本部長 兼 ダイアベティス・オベシティ・心・腎領域事業本部 事業本部長 小嶋毅彦氏は、「2型糖尿病のある方にとって、血糖管理はとても繊細な作業であり、日々の治療継続は負担のあるもの。本剤は、そのような負担を少しでも軽減し、より良い血糖管理を実現していただくために開発された。より多くの2型糖尿病のある方が、より健やかで充実した毎日を送れるよう願っている」と述べている。

<製品概要>
販売名 トルリシティ皮下注1.5mg アテオス
一般名 デュラグルチド[遺伝子組換え]
効能・効果 2型糖尿病
用法・用量 通常、成人には週1回、皮下注射により1.5mgを投与する
製造販売承認日 2024年6月24日
薬価収載日 2025年5月21日
発売日 2025年7月30日
薬価 1キット 5498円
製造販売元 日本イーライリリー株式会社
[ 糖尿病リソースガイド編集部 / 日本医療・健康情報研究所 ]

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