新しい高血圧治療ガイドライン(JSH2019)

2021.11.15
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連載:糖尿病の療養指導Q&A 新しい高血圧治療ガイドライン(JSH2019)
新しい高血圧治療ガイドライン(JSH2019)が発刊されてから2年以上が経過しました.現時点でガイドラインが実地診療にどのように生かされているか,また,今回のガイドラインの改訂が糖尿病診療に及ぼした変化や,新しいガイドラインをふまえた療養指導のありかたについて教えてください
Vol.38 No.6(2021年11・12月号)pp.733-735

2021年11・12月号 目次

埼玉医科大学 内分泌・糖尿病内科
一色政志 ● Isshiki, Masashi

はじめに

 約5年おきに改訂されてきた高血圧治療ガイドラインの最新版 JSH2019 1)が,2019年の早春に日本高血圧学会により発行されました.糖尿病診療に関わる主な変更点は,①糖尿病合併高血圧に対する第一選択薬の修正,②高齢糖尿病患者に対する降圧目標の変更,③血圧値140/90mmHg未満の血圧レベル分類と呼称の変更,④高値血圧に対して降圧薬開始までの猶予期間の短縮,以上の4点です.特に①と②については実臨床に大きく関わる変化であるといえるでしょう.

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