果糖の代謝と生活習慣病との関係

2021.11.15
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連載:糖尿病の療養指導Q&A 果糖の代謝と生活習慣病との関係
くだものに多く含まれる果糖の代謝とさまざまな生活習慣病との関係について教えてください
Vol.38 No.6(2021年11・12月号)pp.730-732

2021年11・12月号 目次

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
国立健康・栄養研究所 臨床栄養研究部 栄養療法研究室
林 高則 ● Hayashi, Takanori

東京大学医学部附属病院 病態栄養治療部
窪田直人 ● Kubota, Naoto

はじめに

 果糖(フルクトース)はブドウ糖(グルコース)と同様に糖質の最小単位である単糖類であり,砂糖として知られるショ糖(スクロース)は,果糖1分子とブドウ糖1分子が結合した二糖類です.果糖は甘みの強い糖類であり,くだものなどの天然の食品に含まれていますが,工業的に量産化が可能になった20世紀後半以降,甘味料(高果糖コーンシロップ〔high-fructose corn syrup:HFCS〕,日本では主に「果糖ぶどう糖液糖」や「異性化糖」と表記)として清涼飲料水やお菓子など多くの加工食品に使用されるようになり,その消費量は急激に増加しました.実際に米国では1970年から1990年のあいだにHFCSの消費が1000%以上増加し,これはほかの食品または食品グループの摂取量の変化をはるかに上回っているとの報告があります 1)

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