ST上昇型急性心筋梗塞に対してPCI を受けた2型糖尿病患者における入院中の罹患リスクおよび死亡リスクの大部分は,心機能および腎機能の低下が原因である

2020.03.15
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連載:OVERSEAS
ST 上昇型急性心筋梗塞に対してPCI を受けた2型糖尿病患者における入院中の罹患リスクおよび死亡リスクの大部分は,心機能および腎機能の低下が原因である
Vol.37 No.2(2020年3・4月号)pp.217-220

Marenzi, G., Cosentino, N. et al. : Reduced Cardio-Renal Function Accounts for Most of the In-Hospital Morbidity and Mortality Risk Among Patients With Type 2 Diabetes Undergoing Primary Percutaneous Coronary Intervention for ST-Segment Elevation Myocardial Infarction. Diabetes Care, 42 : 1305〜1311, 2019.
“Copyright © 2019 American Diabetes Association From Diabetes Care®, Vol. 42, 2019 ;1305-1311 Reprinted with permission from The American Diabetes Association.”

訳と紹介
小松 健 Komatsu, Takeshi
曽根 博仁 Sone, Hirohito
新潟大学大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科

はじめに

 ST上昇型急性心筋梗塞(STEMI)患者の転帰は,ここ数年で経皮的冠動脈形成術(percutaneous coronaryintervention:PCI)および根拠に基づいた治療により改善してきている.しかし,その治療戦略にかかわらず,糖尿病を有するSTEMI患者は糖尿病のない者に比べて入院中における死亡リスクが高い.

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