4.糖尿病性足病変の重症度の評価 ─糖尿病性足病変治癒過程モニタリングスケールの開発から─

2022.07.10
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特集■糖尿病性足病変:治療の実践を見直す
─歩いて外来に通い続けるために─
4.糖尿病性足病変の重症度の評価 ─糖尿病性足病変治癒過程モニタリングスケールの開発から─
Vol.39 No.4(2022年7・8月号)pp.401-408

2022年7・8月号 目次

四津里英*1~3 Yotsu, Rie
玉木 毅*1 Tamaki, Takeshi
大江真琴*4 Oe, Makoto
真田弘美*5 Sanada, Hiromi
*1 国立国際医療研究センター病院 皮膚科,
*2 長崎大学熱帯医学グローバルヘルス研究科
*3 Tulane School of Public Health and Tropical Medicine
*4 金沢大学医薬保健研究域保健学系,
*5 石川県立看護大学

はじめに

 糖尿病性足潰瘍は身体予後,生命予後,経済的負担を悪化させQOLの低下をきたすため,予防に努め,発症した際には早期介入による早期治癒を目指すことが重要である.早期治癒を実現するためには,創部を適切にアセスメントする必要がある.糖尿病性足潰瘍は病因により治療が異なるため,ワグナー分類やテキサス分類,WIfI分類,神戸分類など,いくつかの分類が開発されてきた 1〜4).これらの分類を用いて治療方針を決定した後,治癒過程をモニタリングし,評価する必要がある.しかし,糖尿病性足潰瘍に特化した創部評価スケールは開発されておらず,褥瘡用の創部評価スケールであるBWAT・PUSH・DESIGNなどが主に用いられてきた.しかしながら,BWAT・PUSH・DESIGNを用いて糖尿病性足潰瘍を評価した場合の基準関連妥当性は低い 5).その理由として,創縁の角化・段差・赤みなど糖尿病性足潰瘍の重症度の基準となるいくつかの指標がスケールの項目に含まれていないことが考えられた.そこで,糖尿病性足潰瘍に特化した内容妥当性の高いスケールを目指した,「糖尿病足潰瘍治癒過程モニタリングスケール(DMIST)」の開発について紹介する.

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