日本糖尿病学会による新たな食事療法指針について考える ─量から質の時代へ─
2022.07.10
連載:FORUM 食事 ■ DIET 第1回
日本糖尿病学会による新たな食事療法指針について考える ─量から質の時代へ─
Vol.39 No.4(2022年7・8月号)pp.434-436
日本糖尿病学会による新たな食事療法指針について考える ─量から質の時代へ─
Vol.39 No.4(2022年7・8月号)pp.434-436
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大岩亜子 Oiwa, Ako
信州大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌代謝内科
はじめに
糖尿病治療の三大柱といえば,食事療法・運動療法・薬物療法であることは言うまでもない.近年,糖尿病治療薬の進歩が目まぐるしいなか,わたしたち医師は,薬物療法にばかり気を奪われがちになってしまうが,そもそも2型糖尿病発症の土台は「生活習慣」であり,糖尿病を発症したということは,これまでそして現在の生活習慣に対して身体からアラームが出されていることを忘れてはいけない.食事療法なくして糖尿病治療は成り立たないということを,いま一度肝に銘じておきたい.
あわせて3回の連載となる第1回目の今回は,2019年度から施行されている糖尿病食事療法の新たな指針の再確認と,米国糖尿病学会(ADA)による食事療法指針とわが国との比較について述べる.
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