糖尿病の食事療法「個別化に向けての取り組み」―栄養食事指導―

2022.05.15
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連載:FORUM 食事 ■ DIET 第3回
糖尿病の食事療法「個別化に向けての取り組み」―栄養食事指導―
Vol.39 No.3(2022年5・6月号)pp.318-322

2022年5・6月号 目次

長井直子* 1 Nagai, Naoko
西澤 均* 2 Nishizawa, Hitoshi
* 1 大阪大学医学部附属病院 栄養マネジメント部
* 2 大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科学

はじめに

 本連載では「個別化に向けての取り組み」と題し,第1 回では「エネルギー摂取量」をテーマにして,目標体重およびエネルギー係数でそれぞれ個別化を図り1),実施後の調整の必要性について記載した.また第2 回では,エネルギー産生比率,特に「炭水化物エネルギー比率」に着目し,その違いによってどのように食事内容や栄養素量が異なるのかを紹介した.そして,それをふまえたうえで患者の病態や嗜好性を考慮して目標栄養量を設定することの必要性を述べた.最終回である今回は,これらの栄養量を基に患者自身が食事療法を継続的に実践していくことを支援する「栄養食事指導」について考えてみたい.

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