2型糖尿病の遺伝要因解明の現状
2022.07.10
連載:FORUM 病因と診断 ■PATHOGENESIS&DIAGNOSIS 第1回
糖尿病の病因と診断
Vol.39 No.4(2022年7・8月号)pp.423-425
糖尿病の病因と診断
Vol.39 No.4(2022年7・8月号)pp.423-425

今村美菜子 Imamura, Minako
琉球大学大学院医学研究科 先進ゲノム検査医学講座
はじめに
2003年のヒトゲノムプロジェクト完了宣言から約20年が過ぎようとしている.この間,ヒトゲノム情報データベースの整備やゲノム解析技術の進歩も相まって,疾患を対象としたゲノム研究は急速に進歩した.糖尿病をはじめとするcommon diseaseの遺伝要因の探索も精力的に行われ,多くの疾患感受性遺伝子が同定されてきた.これらの数々の疾患感受性遺伝子の情報をいかに臨床に役立てるかが次の大きな課題となっている.
本連載は3回にわたり,2型糖尿病関連のゲノム研究の成果およびその臨床応用について,最新の動向を交えた話題を提供したい.第1回目(本稿)は「2型糖尿病の遺伝要因解明の現状」,第2回は「糖尿病性腎症・網膜症の遺伝要因」,第3回では「ゲノム研究成果の臨床応用」について概説する.
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