第6回 GLP-1受容体作動薬
2012.04.15
GLP-1受容体作動薬「リラグルチドとエキセナチド」
インクレチンについて
ヒトグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)はインクレチンという消化管ホルモンの一つで食事摂取により小腸下部から分泌されます。GLP-1は血糖依存性のインスリン分泌促進、グルカゴン分泌抑制、食欲抑制、食物の胃からの排出遅延、膵β細胞保護作用などを有しますが、体内ですぐにDPP-4(Dipeptidyl Peptidase-4)によって分解されてしまいます。 そこで 開 発されたの がDPP-4により分解されにくいGLP-1受容体作動薬の注射剤で、現在使用されている製剤は、ヒトGLP-1アナログ(リラグルチド:商品名ビクトーザ)とGLP-1受容体アゴニスト(エキセナチド:商品名バイエッタ)の2種類です。