Vol.23 早期発見と適切なケアを 糖尿病に合併する認知症
2026.05.20
日本の認知症患者数は増加傾向にあり、2024年発表の推計*1では2022年時点の有病者は約443万人、また認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)は約558万人にのぼると報告されています。糖尿病と認知症は深く関係しているため、早期発見し治療支援を行うことが重要です。
関東労災病院 糖尿病・内分泌内科 前部長
浜野 久美子 先生

糖尿病と認知症は相互に関連している
糖尿病は認知症の発症リスクを高めることがわかっています。かつては、糖尿病と関連があるのは「脳血管性認知症」のみとされていましたが、近年「アルツハイマー型認知症」についても発症リスクが高いことがわかってきました*2。糖尿病による高血糖はもちろん、とくに重症低血糖は神経細胞にダメージを与え、リスクを高める要因となります*3。
また、認知症自体も糖尿病を悪化させる要因になります。認知機能が低下することで、服薬などの自己管理が困難になり、血糖管理の悪化を招く悪循環が形成されます。






