CGM、2型糖尿病患者の血糖コントロール改善に有効

2026.05.18
基礎インスリン療法に加え何らかの血糖降下薬を用いている成人2型糖尿病患者において、連続血糖測定(CGM)の使用がHbA1cの有意な改善につながるとする研究結果が報告された。英ノッティンガム大学のEmma G. Wilmot氏らの研究によるもので、詳細は「The Lancet Diabetes & Endocrinology」に4月23日掲載された。

 血糖管理におけるCGMの有用性は、1型糖尿病ではエビデンスが十分確立しているが、基礎インスリンと他の血糖降下薬を併用している2型糖尿病患者におけるエビデンスは不足している。この点についてWilmot氏らは、非盲検並行群間ランダム化比較試験(FreeDM2研究)による検証を行った。

 このFreeDM2研究は、英国の一次・二次医療機関24施設の患者を対象に実施された。研究参加の適格条件は、18歳以上で罹病期間が1年以上であり、基礎インスリンに加えSGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬のいずれかを併用し、HbA1cが7.5~11.0%の成人2型糖尿病患者とされ、過去にCGMの使用経験がある場合や、妊娠中または妊娠を計画中の女性などは除外された。これらの条件を満たす303人(平均年齢60.7±9.8歳、男性67%、糖尿病罹病期間16.7±6.9年)を解析対象とした。

 研究参加者は2対1の割合でCGM群(198人)と血糖自己測定群(対照群105人)に割り付けられた。介入期間は2つのフェーズから成り、1~16週目は患者自身が基礎インスリンの量を調整する期間、17~32週目は医師がガイドラインに則して治療を強化する期間とした。CGMは、アラーム機能をオプションで設定可能な機器を用いた。主要評価項目は、16週目のHbA1cの群間差、副次評価項目は32週目の群間差だった。

 ベースラインのHbA1cは、CGM群8.8±1.0%、対照群8.8±1.1%と同等だったが、介入開始から16週目はそれぞれ、8.0±0.9%、8.7±1.1%となり、CGM群のHbA1c低下幅が有意に大きかった(ベースライン特性を調整後の平均差-0.6〔95%信頼区間-0.8~-0.3〕、P<0.0001)。この差は32週目でも維持されており、HbA1cはCGM群7.8±0.9%、対照群8.3±1.2%となり、CGM群の改善が引き続き有意に大きかった(同-0.5〔-0.7~-0.2〕、P<0.0001)。デバイスに関連しない有害事象の発生率は両群で同等であり、対照群では重度の低血糖が2件発生した。

 Wilmot氏は、「FreeDM2研究は、基礎インスリン療法を行っている2型糖尿病患者において、CGMがいかに役立つかを明確に示している。研究期間中に私自身がサポートした患者は、CGMの使用によって『糖尿病管理に関する新たな知見が得られた』と語り、『人生が変わった』と表現する患者も少なくなかった」と述べている。

 なお、複数の著者が、本研究に資金提供したAbbott Diabetes Careを含むバイオ医薬品企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

[HealthDay News 2026年5月4日]

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