Vol.14 2型糖尿病の薬物療法 ~患者1人ひとりに最適な選択を~

2023.08.23
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2型糖尿病には作用機序の異なるさまざまな薬剤が使われます。その中から個々の患者に最適な薬剤を 選択し服薬をサポートするのが、私たち医療者の役割といえるでしょう。先日、日本糖尿病学会から 「2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」が発表されましたのでご紹介します。

関東労災病院 糖尿病・内分泌内科 前部長
浜野 久美子 先生

 「友達がDPP-4阻害薬っていう薬を飲んでいて、いいって聞いたんですが」
このような質問に対して、患者の病態、背景を踏まえて個別にお薬が選択されていることを説明したいものです。

治療薬は「原因」で使い分けられる

 2型糖尿病は、「インスリン分泌低下」と「インスリン抵抗性」が原因で起こります。インスリン分泌が低下した患者には「インスリン分泌系」の薬剤、インスリン抵抗性の高い患者には、分泌促進とは違う働きで血糖値を下げる「インスリン非分泌系」の薬剤が適しています。

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