体組成を踏まえた糖尿病診療を考える
2020.10.15
はじめに
肥満は運動不足と並んでインスリン抵抗性の主要な原因と言われます。しかし、過体重=肥満ではありません。脂肪量は少なくても筋肉量が多いために体重が重い人もいます。本当の肥満者は脂肪量が過剰な人です。また低体重の人が体格を良くしたいからと言って食事を増やして体重が増加した場合、筋肉量は変化せず、脂肪量のみが増加していれば、代謝的に良いこととは言えません。従って、体重だけでなく、体組成も評価することは糖尿病診療における基本ではないかと思います。