糖尿病治療の質の向上と血糖モニター
2016.04.30
低血糖を起こさない糖尿病治療の重要性
近年、糖尿病の薬物治療において、低血糖を起こさないことの重要性が高まってきています。これは、インスリンやSU薬は、強力な血糖降下作用が期待できる薬剤である反面、重症低血糖を起こしやすく、死亡リスクも高いことがACCORD試験をはじめとした研究で判明してきたことによります。また最近、DPP-4阻害薬やSGLT2阻害薬など、単独では低血糖を起こさず、かつ十分な血糖降下作用を期待できる経口薬が市場に出てきたことも大きく関係しています。しかしその一方で、低血糖そのものは顕著に減ったわけではないようにも考えられます。