Vol.2 より良い血糖マネジメントのキーワード、血糖変動パターンとは?
提供:デクスコムジャパン合同会社
リアルタイムCGMで血糖変動パターンを把握し、TIRを意識したより良い血糖マネジメントを目指す
糖尿病治療では、血糖値の把握と適切なコントロールが大切とされています。従来の血糖自己測定(SMBG)だけでなく、センサーによって測定を行う持続グルコースモニタリング(CGM)を用いた血糖マネジメントも普及してきています。SMBGは測定した時点の血糖値を知ることができますが、測定を行っていない時間の血糖値の変動までは把握できないため、気づけなかった高血糖や低血糖があった可能性があります。CGMは皮下のセンサーによる測定で連続した血糖変動を把握することができるため、点の測定では見えにくい、血糖変動の傾向まで把握できるようになります。そのため、高血糖や低血糖に対して事前の対策を取りやすくなると考えられています。
この動画では、CGMのパイオニアとして、創業以来より良い血糖マネジメントの方法を追求してきた糖尿病テクノロジーのリードカンパニー、Dexcomの新しいリアルタイムCGM「Dexcom G7」と、リアルタイムCGMを用いた血糖マネジメントについて紹介します。
Dexcom G7の特徴として、「正確さ」、「シンプル」、「臨床効果」が挙げられます。
測定精度であるMARD※1は、成人の上腕後部で8.2%と海外の臨床試験1、2)で確認されています。また、較正※2のための指先穿刺や、定期的な指先穿刺は不要となっています。
既存のG6からデザインが一新され、簡便さと使いやすさも追求されています。60%小型化され、トランスミッターを内蔵したセンサーは、アプリケーターと一体化することで簡便な装着が可能となっています。装着後のセンサーウォームアップ時間も30分未満となり、測定までの待ち時間の負担軽減が期待できます。
リアルタイムCGMを用いた海外の臨床試験3、4)では、リアルタイムCGM使用群においてHbA1cの低下が報告されており、糖尿病治療における有用性も確認されています5、6)。
さらに、予測アラートを搭載しており、高血糖や低血糖に事前に備えた血糖マネジメントを目指せると考えられます。
このような特徴から、G7は「HbA1cが下がりにくい」、「血糖値スパイクや低血糖を起こしてしまう」といった悩みを持つインスリン治療中の方に役立てられる血糖測定機器と考えられます。
糖尿病の合併症リスクを軽減し、安定した血糖マネジメントを目指すには、HbA1cの変動幅を抑えていくことが大切とされています。しかし、HbA1cは同じであっても患者さんによって血糖変動が大きい場合や小さい場合があります。血糖変動が大きいと合併症のリスクが高まることも報告されており7)、血糖変動を抑えたHbA1cの安定が必要と考えられます。
近年、血糖マネジメントの新しい指標として目標範囲内時間(TIR※3)が提唱されています。CGMによる血糖管理目標に関する国際的なコンセンサス8)では、血糖値が70~180mg/dLの範囲をTIRと定義しています。この指標はHbA1cと相関関係にあることが知られており、TIRが長いほど健康を損なうリスクが低くなるとされています。そのため、TIRを意識した血糖マネジメントが注目されています。
G7による血糖マネジメントのキーワードは血糖変動パターンです。血糖変動パターンとは、リアルタイムCGMによるグルコース濃度のリアルタイム測定と予測機能で可視化される「過去・今・少し先の血糖変動の幅」のことです。1日の中の血糖変動(日内変動)だけでなく日ごとの血糖変動(日差変動)を知ることで、変動の傾向をパターンとして把握し、食事や普段の行動を見直しやすくなります。それにより、低血糖や血糖値スパイクの原因や対処方法を見つけやすくなり、TIRを意識したより良い血糖マネジメントの実現が期待できます。
糖尿病治療における血糖マネジメントは、無理や負担にならないように継続していくことが大切です。リアルタイムCGMにより、TIRを意識しながら無理なく続ける”サステナブルな血糖マネジメント”の実現が目指せると考えられます。
※1:MARD(Mean Absolute Relative Difference)
※2:測定結果が症状と一致しない場合には、血糖自己測定を実施してください。
※3:TIR(Time in range)
提供:デクスコムジャパン合同会社