【対談】糖尿病医療をめぐる医師と患者の対話[PR]
長年にわたり治療・療養生活が続く糖尿病医療では、主治医と患者が築く信頼関係、そして患者同士のネットワークが欠かせません。医療者と患者、患者同士のネットワークを紡いできた三浦順之助先生と田中雄一さんとの対談からは、糖尿病と共に歩む多くの方々が抱えている医療費にまつわる不安、その解消策としてのインスリンバイオシミラーの可能性が示されました。
東京女子医科大学病院 糖尿病センター 准教授
三浦 順之助 医師
1型糖尿病を治療中の患者さん
田中 雄一さん
30歳のときに1型糖尿病を発症し、現在、三浦順之助先生のもとで治療を続けておられます。日本糖尿病協会が提供する“患者さんによる患者さんサポート”制度「インスリンメンター」として活躍されるなど、さまざまな活動を通して、患者支援や糖尿病の啓発を担っておられます。
提供:サノフィ株式会社
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医療費に対する糖尿病の方々の本音
三浦 田中さんと初めてお会いしたのは、10年ほど前のことでしたね。東京女子医科大学が運営に携わっている「若い糖尿病患者さんとのグループミーティング」*1の初期の頃に、田中さんが参加されて以来でしょうか。
田中 はい。第2回から参加してきました。
三浦 田中さんは、こうした患者会などの場に積極的に出られ、糖尿病の方々の役に立ちたいというお気持ちがとても強いことが窺えます。私たち運営側にも協力していただいて、いろいろな企画を一緒に進めてきましたね。
田中 はい、私は30歳のときに1型糖尿病を発症しましたが、グループミーティングなどのさまざまな会で、患者さんやご家族、ときには幼稚園や保育園の先生方たちともお話ししてきました。
三浦 本日は、そんな田中さんご自身の糖尿病医療に対するお考えや、周りの患者さんの様子についてお聞かせください。まず、インスリンが絶対に必要となる1型糖尿病の方では、年齢によって事情が異なりますが、やはり医療費の負担は大きいですか?