睡眠と糖尿病

2021.09.15
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連載:糖尿病の療養指導Q&A 睡眠と糖尿病
不眠や睡眠の質と糖尿病,肥満との関係について教えてください
Vol.38 No.5(2021年9・10月号)pp.608-609

2021年9・10月号 目次

秋田大学大学院医学系研究科 精神科学講座
三島和夫 ● Mishima, Kazuo

はじめに

 糖尿病をはじめとする生活習慣病の発症リスクを高める要因として,栄養・食事・運動習慣,喫煙,飲酒の問題はよく知られています.「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」1)では,これらと並び,不十分な休養(睡眠)もまた考慮すべきリスク要因のひとつとして取り上げられています.
 睡眠と糖尿病の関連は「複雑系」です.つまり多数の要因が相互に関連しながら発症や症状増悪のリスクを高め合っています.その関係をに示しました.睡眠問題には「睡眠習慣の問題」と「睡眠障害(睡眠-覚醒障害)」の2種類があります.糖尿病に関連するものとしては,前者では睡眠不足や交代勤務(夜勤)が,後者では睡眠時無呼吸症候群や不眠症などが有名です.

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