ゴリムマブの1型糖尿病への治療効果
2021.07.15
連載:糖尿病の療養指導Q&A ゴリムマブの1型糖尿病への治療効果
Tumor necrosis factor α(TNFα)に対するモノクローナル抗体製剤であるゴリムマブは,関節リウマチや潰瘍性大腸炎の治療薬としてすでに用いられていますが,その1型糖尿病への治療効果について教えてください
Vol.38 No.4(2021年7・8月号)pp.489-491
Tumor necrosis factor α(TNFα)に対するモノクローナル抗体製剤であるゴリムマブは,関節リウマチや潰瘍性大腸炎の治療薬としてすでに用いられていますが,その1型糖尿病への治療効果について教えてください
Vol.38 No.4(2021年7・8月号)pp.489-491

埼玉医科大学 内分泌・糖尿病内科
及川 洋一 ● Oikawa, Yoichi
島田 朗 ● Shimada, Akira
はじめに
1 型糖尿病は,膵 β 細胞を標的とする自己免疫疾患と考えられています.これまで,さまざまな免疫療法による介入あるいは発症予防が検討されてきましたが,その大半において膵 β 細胞保護効果は一時的であり,有効な免疫療法はいまだ確立していません.そのようななか,抗腫瘍壊死因子(tumor necrosis factor:TNF)α 抗体による膵 β 細胞保護効果が1 型糖尿病を対象とした臨床試験(SIMPONI® to Arrest β-cell Loss in Type 1 Diabetes〔T1GER〕試験)で新たに示されました1).
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