地中海食と2年後の認知機能変化:2型糖尿病の有無と血糖コントロールによる解析

2020.07.15
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連載:OVERSEAS
地中海食と2年後の認知機能変化:2型糖尿病の有無と血糖コントロールによる解析
Vol.37 No.4(2020年7・8月号)pp.475-478

Mattei, J., Bigornia, S. J. et al. : The Mediterranean Diet and 2-Year Change in Cognitive Function by Status of Type 2 Diabetes and Glycemic Control. Diabetes Care, 42 : 1372〜1379, 2019.
“Copyright © 2019 American Diabetes Association From Diabetes Care®, Vol. 42, 2019 ;1372-1379 Reprinted with permission from The American Diabetes Association.”

外池 美恵 Tonoike, Mie 能登 洋 Noto, Hiroshi(訳と紹介)
聖路加国際病院 内分泌代謝科

はじめに

 抗酸化物質が豊富な野菜,くだもの,ビタミン,健康的な油の摂取には認知機能低下やアルツハイマー病の予防効果があることが示されている一方,飽和脂肪酸や糖質が豊富な食事は,認知機能低下との関連があるとされている.特に地中海食に特徴的な食品や栄養群は,認知機能の改善と関連している.本研究では2型糖尿病患者数が多く,認知機能低下の頻度が高い米国本土在住の成人〜高齢のプエルトリコ人を対象に,2型糖尿病の有無,さらに血糖のコントロール状況によって, 地中海食スコア(Mediterranean dietscore:MeDS)と2年間の認知機能の変化との関連を調べ,さらにほかの食事スコアとも比較検討を行った.

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