2型糖尿病患者における低用量アスピリン投与の性別による認知症の予防効果:ランダム化比較試験の長期追跡調査

2021.09.15
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連載:OVERSEAS
2型糖尿病患者における低用量アスピリン投与の性別による認知症の予防効果:ランダム化比較試験の長期追跡調査
Vol.38 No.5(2021年9・10月号)pp.594-597

2021年9・10月号 目次

山本かをり Yamamoto, Kaori
能登 洋 Noto, Hiroshi
聖路加国際病院 内分泌代謝科

背景

 認知症患者は急速に増加し,全世界で2030年に8,200万人,2050年には1億5,200万人にも達すると推計されている.認知症のリスク因子として,高血圧・喫煙・肥満・2型糖尿病などが知られている.血管性認知症もアルツハイマー型認知症も病態に動脈硬化などの複数の原因が関わっていると考えられ,アスピリンが認知症に対して有効である可能性が期待されている.またその効果は男女で異なることが報告されている.リアルワールドデータを用いて,2型糖尿病患者における低用量アスピリン投与の性別による認知症の予防効果を検討した.

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