新規アミリン製剤・セマグルチド合剤 CagriSema、2型糖尿病のHbA1cと体重を有意に改善 第3相試験結果・ADA2026で報告

CagriSemaは、長時間作用型の新規アミリンアナログであるcagrilintideと、GLP-1受容体作動薬であるセマグルチドを組み合わせた固定用量配合剤。アミリンは食事摂取に反応してインスリンとともに分泌される膵ホルモンであり、GLP-1とは異なる相補的な役割を通じて、食欲、血糖コントロ-ル、骨代謝、および体重調節に影響を及ぼす可能性があるとされている。
REIMAGINEプログラムは、さまざまな進行度の2型糖尿病患者を対象として同剤の有効性と安全性を評価したグロ-バル第3相試験群。CagriSemaは各試験において、主要評価項目であるHbA1cの有意な減少を達成し、検証的副次評価項目である体重減少も達成した。
本剤は肥満症治療薬(REDEFINEプログラム)としても並行して開発が進められており、2025年12月に米国食品医薬品局(FDA)へ新薬承認申請が行われ、2026年第4四半期に承認判断が見込まれている。以下、各試験の詳細を記載する。
REIMAGINE 1試験は、食事および運動療法でコントロ-ル不十分な2型糖尿病患者189例を対象に、CagriSema(2.4mg/2.4mgおよび1mg/1mg)の週1回投与の有効性と安全性をプラセボと比較した40週間の第3相試験。本試験の主要評価項目は、ベ-スラインから投与後40週までのHbA1c(%)の変化量であった。また、検証的副次評価項目には、ベ-スラインから投与後40週までの体重の相対変化量(%)が含まれた。
有効性estimandを用いた評価では、投与後40週までのHbA1cの変化量は、CagriSema 2.4mg/2.4mg群(ベ-スライン平均7.8%)で-1.8%、1mg/1mg群で-1.5%、プラセボ群で-0.1%であった。また、体重の相対変化量(ベ-スライン平均101.3kg)は、2.4mg/2.4mg群で-13.8%、1mg/1mg群で-11.8%、プラセボ群で-1.4%であり、プラセボ群に対して統計学的に有意な減少を示した。治療方針estimandを用いた評価でも、投与後40週までのHbA1c変化量は、2.4mg/2.4mg群で-1.8%、1mg/1mg群で-1.5%、プラセボ群で-0.4%であった。体重の相対変化量についても、2.4mg/2.4mg群で-13.6%、1mg/1mg群で-11.5%、プラセボ群で-1.4%であった。
安全性に関して、最も頻繁に報告された有害事象は消化器系であり、発現割合はCagriSema 2.4mg/2.4mg群で53%、1mg/1mg群で44%、プラセボ群で20%であった。投与中止に至った有害事象はいずれの群も3%であった。
REIMAGINE 2試験は、メトホルミン(SGLT2阻害薬併用の有無にかかわらない)でコントロ-ル不十分な2型糖尿病患者2,713例を対象とした68週間の第3相試験。CagriSema(2.4mg/2.4mgおよび1mg/1mg)を週1回投与した場合の安全性と有効性を、セマグルチド(2.4mgおよび1mg)、カグリリンチド2.4mg、およびプラセボと比較評価した。本試験の主要評価項目は、CagriSema 2.4mg/2.4mg群とセマグルチド2.4mg群を比較した、ベ-スラインから投与後68週までのHbA1c(%)の変化量であった。検証的副次評価項目には、追加のHbA1c比較、およびベ-スラインから投与後68週までの体重の相対変化量(%)が含まれた。
有効性estimandを用いた評価では、投与後68週までのHbA1cの変化量は、CagriSema 2.4mg/2.4mg群(ベ-スライン平均8.2%)で-1.91%となり、セマグルチド2.4mg群(-1.75%)、カグリリンチド2.4mg群(-0.80%)、プラセボ群(+0.09%)と比較して有意な低下を示した。CagriSema 1mg/1mg群のHbA1c変化量は-1.82%であり、セマグルチド1mg群の-1.54%に対して有意な低下を示した。体重の相対変化量(ベ-スライン平均100.9kg)についても、CagriSema 2.4mg/2.4mg群で-14.2%となり、セマグルチド2.4mg群(-10.2%)に対し有意な減少を示した。治療方針estimandを用いた評価でも、投与後68週までのHbA1c変化量はCagriSema 2.4mg/2.4mg群で-1.80%となり、セマグルチド2.4mg群(-1.68%)、プラセボ群(-0.62%)などと比較して有意な低下を示した。体重の相対変化量に関しても、2.4mg/2.4mg群で-12.9%であり、セマグルチド2.4mg群(-9.2%)、プラセボ群(-2.0%)と比較して有意な減少が確認されている。
安全性に関して、最も頻繁に報告された有害事象は消化器系であり、発現割合は、CagriSema 2.4mg/2.4mg群で67.2%、セマグルチド2.4mg群で53.9%、カグリリンチド2.4mg群で39.5%、プラセボ群で28.2%であった。投与中止に至った有害事象の発現割合は、CagriSema 2.4mg/2.4mg群で8.5%、セマグルチド2.4mg群で6.6%、カグリリンチド2.4mg群で4.6%、プラセボ群で1.3%であった。
REIMAGINE 3試験は、2型糖尿病患者274名を対象に、1日1回の基礎インスリン療法(メトホルミン併用の有無にかかわらない)への追加療法として、CagriSema 2.4mg/2.4mgおよび1mg/1mgを週1回投与した場合の安全性と有効性を、プラセボと比較した40週間の第3相試験。本試験の主要評価項目は、ベ-スラインから投与後40週までのHbA1c(%)の変化量であった。また、検証的副次評価項目には、ベ-スラインから投与後40週までの体重の相対変化量(%)が含まれた。
有効性estimandを用いた評価では、投与後40週までのHbA1cの変化量(ベ-スライン平均8.8%)は、CagriSema 2.4mg/2.4mg群で-2.33%、1mg/1mg群で-2.10%に対し、プラセボ群では-0.66%であった。体重の相対変化量(ベ-スライン平均88kg)は、2.4mg/2.4mg群で-12.0%、1mg/1mg群で-10.4%、プラセボ群で+1.1%となり、いずれもプラセボ群と比較して有意な改善を示した。治療方針estimandを用いた評価でも、投与後40週までのHbA1c変化量はCagriSema 2.4mg/2.4mg群で-2.26%、1mg/1mg群で-1.93%、プラセボ群で-0.80%であった。体重の相対変化量についても、2.4mg/2.4mg群で-11.3%、1mg/1mg群で-9.1%、プラセボ群で+0.8%であった。
安全性に関して、最も頻繁に報告された有害事象は消化器系であり、発現割合は、2.4mg/2.4mg群の57%、1mg/1mg群の45%、プラセボ群の23%で報告された。投与中止に至った有害事象は、2.4mg/2.4mg群で7%、1mg/1mg群で12%、プラセボ群で1%であった。


