筋トレの継続が2型糖尿病のリスク低下と関連

2026.08.18
筋力トレーニングの継続が、2型糖尿病(T2DM)発症リスクの低さと有意に関連していることが、追跡期間約20年間の前向きコホート研究から明らかになった。浙江大学(中国)のTianyue Zhang氏らの研究によるもので、詳細は「JAMA Network Open」に6月22日付で掲載された。有酸素運動の推奨量を満たし、テレビ視聴時間が短い場合に、より顕著なリスク低下が認められるという。

 この研究では、米国で進行中の3つの前向きコホート研究(女性看護師対象のNurses' Health Study〔NHS〕、NHSの後にスタートした〔NHS II〕、男性医療従事者対象のHealth Professionals Follow-up Study〔HPFS〕)のデータが用いられた。解析対象者は40~60歳、かつ、筋トレの実施状況が3時点以上で記録されており、T2DMを含む主要な慢性疾患の既往のない14万3,715人(平均年齢56.0±10.5歳、女性78.3%)だった。

 平均19.2±5.0年の追跡期間中に、1万38人がT2DMを新規発症した。交絡因子を調整後、筋トレを行っていない群と比較して、筋トレを週に0.5時間未満行っている群はハザード比(HR)0.83(95%信頼区間0.79~0.88)、0.5~1.0時間未満の群はHR0.83(同0.77~0.90)、1.0~2.0時間未満の群はHR0.73(0.67~0.80)、2.0時間以上の群はHR0.73(0.66~0.81)であり、筋トレを行っている群はいずれもT2DMリスクが有意に低かった。

 次に、有酸素運動やテレビ視聴時間を考慮した解析が実施された。有酸素運動が15MET-時/週未満、テレビ視聴2時間/日以上、筋トレ1時間/週未満の群を基準として、交絡因子を調整した解析では、有酸素運動が15MET-時/週以上、テレビ視聴2時間/日未満、筋トレ1時間/週以上の群はHR0.38(0.34~0.42)であり、62%のリスク低下が示され、この解析において最もリスクが低いカテゴリーだった。なお、筋トレ1時間/週以上ながらも有酸素運動が15MET-時/週未満でテレビ視聴2時間/日未満の群はHR0.57(0.49~0.66)、および、筋トレ1時間/週以上ながらもテレビ視聴2時間/日以上で有酸素運動が15MET-時/週以上の群はHR0.57(0.49~0.67)であり、いずれも43%のリスク低下だった。

 続いて、40~60歳時点の筋トレ実施状況を継続的に評価できたNHS II(6万9,576人)のデータを用いて、トレーニング量の変動とT2DMリスクとの関連を検討した。交絡因子を調整後、トレーニング量が一貫して低い群と比較して、一貫して高い群はHR0.58(0.45~0.74)と、T2DMリスクが42%低いことが示された。また、トレーニング量が高から低に変化した群(HR0.82〔0.67~0.99〕)や、低から高に変化した群(HR0.79〔0.66~0.94〕)も、有意なリスク低下が観察された。一方、トレーニング量が低と高の間で変動していた群のT2DMリスクは、トレーニング量が一貫して低かった群と有意差がなかった(HR1.02〔0.86~1.21〕)。

 著者らは、「われわれの研究結果は、糖尿病予防のための生活習慣に関する推奨事項の重要な要素として、筋トレを取り入れることを支持するものである」と述べている。

[HealthDay News 2026年7月2日]

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