6. Self-stigma(セルフスティグマ)が糖尿病療養に及ぼす影響

2021.03.15
特集■糖尿病:社会的スティグマへのアドボカシー活動の現状―糖尿病とともに無理なく不利なく暮らせるために―
6. Self-stigma(セルフスティグマ)が糖尿病療養に及ぼす影響
Vol.38 No.2(2021年3・4月号)pp.190-195

加藤 明日香Kato, Asuka
東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 保健社会行動学分野

はじめに

 糖尿病のスティグマに関する研究の起源は1960 年代にさかのぼり,米国の社会学者であるGoffman がすでに糖尿病スティグマの存在とその特徴について言及していた1).その後,精神疾患やHIV/AIDS 領域などでスティグマ研究が開始され,糖尿病においては,2010 年以降になってようやく中心的な研究課題として注目されるようになった.糖尿病スティグマの主な研究対象は,糖尿病患者のexperienced stigma とperceived stigma であった2〜4).日本においては,筆者らが研究開始当初から,experienced stigma とperceived stigma の質的研究による分析結果をふまえたうえで,世界に先駆けてself-stigma を中心的な研究課題として継続して取り組んできた.糖尿病スティグマのモデル全体を解明するためには,糖尿病患者のexperienced stigma,perceived stigma,selfstigmaの3 要素について,包括的な視点から取り組むことが不可欠である.2020 年は糖尿病スティグマの研究全体が,筆者らの研究も含めて世界各国において飛躍的に進展した1 年であり,多くの新しい知見が得られた.本稿では,2 型糖尿病患者のスティグマに焦点を当て,糖尿病療養に与える影響についてselfstigmaを中心に最新のエビデンスを紹介する.

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