6. 糖尿病とHIV感染症

2021.01.15
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特集■糖尿病と感染症―新型コロナウイルスの時代を生き抜く―
6. 糖尿病とHIV感染症
Vol.38 No.1(2021年1・2月号)pp.65-71

2021年1・2号 目次

関谷 綾子 Sekiya, Ryoko
東京医科大学 臨床検査医学分野
都立駒込病院 糖尿病内科

はじめに

 HIV 感染症は抗HIV 薬(antiretroviral therapy:ART)の著しい進歩によって,長期的な予後が見込める疾患になった.またART は2013 年,ついに1日1 剤のみでも治療可能な配合剤(single tabletregimen:STR)が上市された.そして2016 年に米国糖尿病学会は糖尿病診療ガイドラインにHIV 感染者についてはじめて項を作成し1),まさに長期療養時代が到来したと言っても過言ではない.

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