3.新しい時代の1型糖尿病治療 ―再生医療の現状もふまえて

2022.11.01
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特集■新しい時代の糖尿病医療
─予防・治療・啓発の将来像─
3.新しい時代の1型糖尿病治療 ―再生医療の現状もふまえて
Vol.39 No.6(2022年11・12月号)pp.625-629

2022年11・12月号 目次

坂野大介 Sakano, Daisuke
粂 昭苑 Kume, Shoen
東京工業大学 生命理工学院 生命工学系

はじめに

 1型糖尿病,2型糖尿病の発症・重篤化の機構は違いがあるものの,ES細胞やiPS細胞を用いた再生医療はすでに臨床試験での効果の検証が始まっている.また,生体内での膵島細胞の増幅や,遺伝子治療による膵島細胞の増殖誘導,あるいは再生医療において移植後の細胞が細胞数やその機能を維持することは,糖尿病の根治を目指した新たな再生治療法となることが期待される.

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