糖尿病網膜症と黄斑浮腫の眼科検査と治療の進歩

2022.03.15
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連載:FORUM 合併症Ⅰ■COMPLICATIONⅠ─網膜症─ 第2回
糖尿病網膜症と黄斑浮腫の眼科検査と治療の進歩
Vol.39 No.2(2022年3・4月号)pp.184-188

2022年3・4月号 目次

佐々木真理子* 1〜3 Sasaki, Mariko
* 1 国家公務員共済組合連合会 立川病院 眼科
* 2 慶應義塾大学医学部 眼科学教室
* 3 国立病院機構東京医療センター 眼科

はじめに

 本連載第1回では,糖尿病網膜症と黄斑浮腫の動向および全身的な発症・増悪因子について述べた.第2回の今回は,糖尿病網膜症と黄斑浮腫に対する眼科検査と治療の進歩について,従来の一般的な糖尿病網膜症と黄斑浮腫の検査・診断・治療に加え,発展が目覚ましい眼科検査や治療法について概説する.眼科検査では,特にイメージング技術が進歩しており,治療法では硝子体手術の治療成績向上に加え,糖尿病黄斑浮腫に対する血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬治療が新規に導入され,現在では第一選択となっている.これらの技術の進歩が,本連載第1回で示した糖尿病網膜症や黄斑浮腫を原因とする視覚障害の減少につながったと考えられる.

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