短時間の階段昇降運動による急性血糖降下

2021.11.15
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連載:FORUM 運動 ■EXERCISE 第3回 短時間の階段昇降運動による急性血糖降下 Vol.38 No.6(2021年11・12月号)pp.709-712

2021年11・12月号 目次

本田寛人* 1 Honda, Hiroto
髙石鉄雄* 2 Takaishi, Tetsuo
林 達也* 3 Hayashi, Tatsuya
* 1 四條畷学園大学 リハビリテーション学部
* 2 名古屋市立大学大学院 理学研究科
* 3 京都大学大学院 人間・環境学研究科

はじめに

 近年,糖尿病患者の運動療法の一環として,日々の生活において「動いていない時間(デスクワークをしている時間やテレビを見ている時間など)を定期的に中断すること」が推奨されるようになった.たとえば米国糖尿病学会では,座位時間30分ごとに中座して短時間(3分間程度)のウォーキングや軽運動を行うことを推奨している 1).しかしながら,どのような中座をどのくらいの時間行えば効率的に血糖降下が得られるかは明らかではない.本稿では,われわれがこれまで取り組んできた階段昇降運動 2〜9)について紹介するとともに,その急性的な血糖降下作用について概説する.

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