運動療法の基本と実践 ─その原則とコツ─

2022.01.15
prev next
連載:FORUM 運動 ■EXERCISE 第1回 運動療法の基本と実践 ─その原則とコツ─ Vol.39 No.1(2022年1・2月号)pp.075-076

2022年1・2月号 目次

松田拓朗 Matsuda, Takuro
福岡大学病院 リハビリテーション部

身体活動パンデミック

 近年における著しい文明の発達(移動手段やIT)に伴い身体を動かす機会が減少・搾取され,必要最小限の身体活動でも生活できる時代へと変化を遂げている.また,COVID-19の世界的大流行に伴い人々の社会的活動が大きく制限され,「身体活動」がより急速に拡大した.この「身体活動」もまた世界的大流行といえる状態である.
 世界の女性の3人に1人,男性の4人に1人がWHOの掲げる運動習慣を満たしておらず,運動不足が原因で2型糖尿病,心大血管疾患,認知症,一部のがんなどに罹患しやすい状態であると報告されている 1).Katzmarzykらによると,1日の座位時間(不活動時間)が長い人ほど累積生存率が低下することを報告している 2).Standards of Medical Care in Diabetes−2021において推奨される身体活動としては,「連続する不活動時間を減少させることが重要であり,少なくとも30分ごとに座っている状態を中断することが必要である」という内容が記載されている 3).このように,身体活動は多大なる悪影響を身体に及ぼすことが理解できる.

このコンテンツは糖尿病リソースガイドの有料会員登録後にお読みいただけます。

  • ・糖尿病・内分泌医療を中心に、新しい時代の臨床現場を支援する糖尿病・内分泌プラクティスWebの閲覧が可能
  • ・糖尿病プラクティス(2020~2022年・3年間分)の記事や、本サイトが厳選したスペシャルコンテンツが閲覧可能
  • ・メールマガジン週1回配信 最新ニュースやイベント・学会情報をもれなくキャッチアップ
  • ・糖尿病の治療に関するアンケートに参加可能、回答はメルマガやウェブで公開
  • ・その他、有料会員向けコンテンツ・サービスを企画中!乞うご期待ください

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

尿病関連腎臓病の概念と定義 病態多様性 低栄養とその対策
小児・思春期1型糖尿病 成人期を見据えた診療 看護師からの指導・支援 小児がんサバイバーの内分泌診療 女性の更年期障害とホルモン補充療法 男性更年期障害(LOH症候群)
神経障害 糖尿病性腎症 服薬指導-短時間で患者の心を掴みリスク回避 多職種連携による肥満治療 妊娠糖尿病 運動療法 進化する1型糖尿病診療 糖尿病スティグマとアドボカシー活動 糖尿病患者の足をチーム医療で守る 外国人糖尿病患者診療
インクレチン(GLP-1・GIP/GLP-1)受容体作動薬 SGLT2阻害薬 NAFLD/NASH 糖尿病と歯周病 肥満の外科治療 骨粗鬆症 脂質異常症 がんと糖尿病 クッシング症候群 甲状腺結節 原発性アルドステロン症
エネルギー設定の仕方 3大栄養素の量と質 高齢者の食事療法 食欲に対するアプローチ 糖尿病性腎症の食事療法
糖尿病薬を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) GLP-1受容体作動薬 インスリン 糖尿病関連デジタルデバイス 骨粗鬆症治療薬 二次性高血圧 1型糖尿病のインスリンポンプとCGM

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新特集記事

よく読まれている記事

関連情報・資料