第6回 「低血糖」の人それぞれ多様な症状、対応はどうする?個々の患者さんに合わせた具体的な指導を

  • 児島 悠史 (薬局薬剤師・株式会社sing取締役・Fizz-DI代表)
2022.01.31
prev
pharmacy006

 糖尿病治療において、「低血糖」は常に注意しなければならない副作用の一つです。低血糖は、めまいやふらつき、冷や汗といった不快な症状を引き起こすだけでなく、転倒や事故の要因にもなるほか、重いものになれば命を脅かすこともある危険な症状です。そのため、日常業務の中でも「低血糖に気をつけてください」といった注意喚起をする機会は非常に多いと思います。
 しかし、我々医療従事者は「低血糖」と聞くだけで、それが具体的にどう怖いのか、どんな症状として現れるのか、といったことが細かく思い浮かびますが、患者さんの場合も必ずそうとは限りません。場合によっては、「低血糖という言葉はよく聞くけれど、実際どんな症状が現れるのかはよくわからない」という認識のまま治療を行っているケースもあります。このような状況では、いくら「低血糖はありませんか」と尋ねたところで有益なやりとりにはなり得ません。

 そこで今回は、そんな低血糖の多様な症状の実態を考えながら、個々の患者さんの価値観や生活状況までを踏まえた、具体的な注意喚起や聞き取りをできるように考えていきたいと思います。

ポイント①低血糖で現れる具体的な症状

このコンテンツは糖尿病リソースガイドの有料会員登録後にお読みいただけます。

  • ・糖尿病・内分泌医療を中心に、新しい時代の臨床現場を支援する糖尿病・内分泌プラクティスWebの閲覧が可能
  • ・糖尿病プラクティス(2020~2022年・3年間分)の記事や、本サイトが厳選したスペシャルコンテンツが閲覧可能
  • ・メールマガジン週1回配信 最新ニュースやイベント・学会情報をもれなくキャッチアップ
  • ・糖尿病の治療に関するアンケートに参加可能、回答はメルマガやウェブで公開
  • ・その他、有料会員向けコンテンツ・サービスを企画中!乞うご期待ください

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

SGLT2阻害薬を高齢者でどう使うか 週1回注射のインスリン製剤がもたらす変革 高齢1型糖尿病の治療 糖尿病治療と認知症予防
糖尿病スティグマとアドボカシー活動 糖尿病性腎症患者に対する療養支援 持続可能な糖尿病運動療法 苦労しています、服薬指導-短時間で患者の心を掴み、リスク回避! 進化する1型糖尿病診療 多職種連携による肥満治療
糖尿病と歯周病の最新エビデンス 甲状腺結節の日常臨床での取り扱い 肥満の外科治療-減量・代謝改善手術の最新エビデンス- 骨粗鬆症 脂質異常症 コレステロール低下薬 がんと糖尿病
インスリンの種類と使い方 糖尿病関連デジタルデバイスのエビデンスと使い方 糖尿病薬を処方する時に最低限注意するポイント[経口薬] インスリンポンプ・持続血糖測定器 血糖推移をみる際のポイント
糖代謝の調節機構 脂質の代謝 リン酸化によるシグナル伝達 タンパク質とアミノ酸の代謝

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新特集記事

よく読まれている記事

関連情報・資料