Vol.20 お口の状態は大丈夫? 第6の合併症「歯周病」
2025.05.15
糖尿病の合併症はさまざまありますが、その中に歯周病があることはご存じでしょうか。実はこの2つは関係が深く、糖尿病患者では歯周病の対策が重要です。
関東労災病院 糖尿病・内分泌内科 前部長
浜野 久美子 先生

糖尿病患者では歯周病が多い?
歯周病は糖尿病の第6の合併症と言われており、1型、2型ともに健常者と比較して有病率が有意に高いことがわかっています。また血糖マネジメント不良が歯周病を重症化させることもわかっており、HbA1c7%以上の糖尿病患者では歯周病の進行と歯の喪失リスクが高まることが報告されています。残存歯数と糖尿病合併症の関連も知られています。