若い人達の糖尿病

  • 後藤 由夫 (東北大学名誉教授、東北厚生年金病院名誉院長)
2015.09.30
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1. 東北でもサマーキャンプが始まる

 糖尿病をもつ小児はサマーキャンプにも行けないし、友達といっしょに水遊びもできないのではかわいそうだ、サマーキャンプに連れて行こうということで、米国では1929年クリーブランドの東25マイルのHo Mita kodaでHenry Johnにより最初のキャンプが開かれた。そしてジョスリンのキャンプ(1931年)、ウィスコンシンのLannon Fieldsのキャンプ(1933年)、フィラデルフィア近郊のCamp Firefly(1935年)などが次々に開かれた。筆者は1960年にこのキャンプ・ファイアフライを訪れ数十名の少年達が楽しそうに遊んでいるのを見て強く印象付けられた。

 わが国では1963年丸山博先生が数名の糖尿病をもつ小児をサマーキャンプに連れて行かれたのが最初である。その後方々でキャンプが開かれた。東北地方でもぜひ始めたいと思い郡山市太田病院の阿部祐五先生に話し、太田辰雄理事長のご配慮で磐梯熱海の太田病院の保養施設を使わせていただき1975年の夏に開くことができた。東北地方の皆様のご支援、ご協力により大成功裡に終わった。次の年は太田病院の看護学校を使わせていただき大成功であった。

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