糖尿病患者に対するコーチング ~マインドとスキルで患者主体の糖尿病治療へ~

2023.09.25
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糖尿病患者の自発的な行動を促すコミュニケーション方法として、コーチングが注目されています。なぜ今注目されているのか。これまでの患者との関わり方とどう違うのか。
医師になる前は臨床心理学を学び、糖尿病内科勤務医時代にコーチングと出会い資格を取得、現在はご自身のクリニックで診療にあたっておられる松澤陽子先生に、お話を伺いました。

松澤陽子先生

松澤内科・糖尿病クリニック院長
松澤陽子先生

※この記事は「糖尿病リソースガイド」が制作し、株式会社三和化学研究所発行『Precious Voice no.3』に掲載されました。

Q. コーチングとはどのようなものか教えてください。

A コーチの語源は、「行きたい場所へ移動するための高級な馬車」という意味です。そこから派生して、「相手が自分の目的を達成できるよう、対話を通して支援する方法」をコーチングと呼んでいます。
 コーチングとよく対比されるものに「ティーチング」や「カウンセリング」があります。コーチングの支援者は聞き役・質問役で、相手が自分のなりたい姿をイメージしそこに近づいていくプロセスに伴走します。それに対してティーチングは、支援する側が知識や技術をもっていて、それを相手に伝達する形をとることが多いです。
 また、カウンセリングは問題を抱えている人がその解決のためにカウンセラーと話をしますが、コーチングは本来健康な人がより良い状態や成長をめざして対話を行う、という違いがあります。

Q. 糖尿病診療でコーチングが注目されている背景を教えてください。

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