第2回 TODAY

2022.03.15
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連載:STUDY 新・そこが知りたかった糖尿病の大規模臨床試験
第2回 TODAY
Vol.39 No.2(2022年3・4月号)pp.229-232

2022年3・4月号 目次

公益財団法人日本生命済生会 日本生命病院 糖尿病・内分泌センター
住谷 哲 ● Sumitani, Satoru

はじめに

 筆者は内科医なので小児の糖尿病患者を診察することはほとんどありません.また思春期・若年成人(adolescent and young adult)発症の糖尿病の多くは1型糖尿病であり,インスリン治療が開始されて成人になってもそのまま小児科の医師が管理していることが少なくありません.これらの患者にわれわれ内科医がどのように関与すべきか,いわゆる移行期医療(transition)についても種々の問題がありますが,これは本稿とは関係ありませんので深くは立ち入りません.
 一般には2型糖尿病は中高年の疾患と考えられていますが,肥満人口の増加に伴い小児期・思春期・若年成人期発症の2型糖尿病(本稿では若年発症2型糖尿病〔type 2 diabetes in youth〕の用語を使用します)の増加が大きな問題になっています.これまでの研究から,若年発症2型糖尿病の病態生理は一般的な成人発症2型糖尿病とは異なることが明らかになっていますが,その治療法・予後についてはまだまだ不明な点が多くあります.そこで肥満先進国である米国が若年発症2型糖尿病患者の最適な治療選択肢を明らかにする目的で国策として取り組んだ研究が,今回取り上げるTODAY(Treatment Options for Type 2 Diabetes in Adolescents and Youth)試験です.

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