第55回　糖尿病とDPC/PDPS制度2020─後編：糖尿病と関連疾患─

医療法人社団　杏月会 中島 尚登 Nakajima, Hisato

　Diagnosis Procedure Combination（DPC）/Per-Diem Payment System（PDPS）制度（1 日当たりの包括評価制度）は，2004 年の制度導入当初には糖尿病の検査入院および教育入院が診断群分類点数表に設定されていた．しかしながら2006 年の診療報酬改定では，検査入院および教育入院が廃止されて現在診断群分類となった^1）．そして本誌では，2013 年（30巻4・5 号）と2015 年（32 巻2 号）において，当時の診療報酬改定に基づきDPC/PDPS 制度について概説したが，その後2016 年，2018 年および2020 年に診療報酬は改定されている．よって本連載では，2020 年の告示・通知に基づき，前編（38 巻3 号）ではDPC/PDPS 制度の概要について解説した．そして今回は，糖尿病と関連疾患を対象にDPC/PDPS 制度を解説する．