標準量ナトリウム摂取下での腎機能の保たれた2型糖尿病患者における2週間のダパグリフロジン投与によるナトリウム利尿効果:DAPASALT試験

2022.03.15
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連載:OVERSEAS
標準量ナトリウム摂取下での腎機能の保たれた2型糖尿病患者における2週間のダパグリフロジン投与によるナトリウム利尿効果:DAPASALT試験
Vol.39 No.2(2022年3・4月号)pp.207-210

2022年3・4月号 目次

清水英祐 Shimizu, Eisuke
一色政志 Isshiki, Masashi
埼玉医科大学 内分泌・糖尿病内科

背景・目的

 ナトリウム-グルコース共輸送体2(以下 SGLT2)阻害薬は,心不全による入院リスクを低減する.その機序としてSGLT2阻害によるナトリウム(Na)排泄・浸透圧利尿・血漿量減少などが想定されているが,これまでその仮説は十分に検証されていない.健康成人や2型糖尿病患者において,一過性の24時間以内のNa排泄増加や循環血漿量の減少がすでに報告されている.しかしながら,これまでの研究ではNa摂取量は標準化されず,尿中Na排泄の評価も畜尿ではなくスポット尿で行われていた.本研究は,2型糖尿病患者において設定した一定Na摂取下でのSGLT2阻害薬の尿中Na排泄への影響を,厳密かつ正確に評価したはじめての研究である.

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