2. 「生活習慣病」というラベルの歴史と国内外の動向,そして功罪

2021.03.15
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特集■糖尿病:社会的スティグマへのアドボカシー活動の現状―糖尿病とともに無理なく不利なく暮らせるために―
2. 「生活習慣病」というラベルの歴史と国内外の動向,そして功罪
Vol.38 No.2(2021年3・4月号)pp.164-168

2021年3・4号 目次

橋本 英樹 Hashimoto, Hideki
東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 保健社会行動学分野

1.「生活習慣病」というラベルの意味を問い直す

 かつて「成人病」と呼ばれていた脳卒中・悪性新生物・心臓病などの疾患総称が,現在の「生活習慣病」という用語にオフィシャルに置き換えられたのは,1997年,厚生省(当時)に「生活習慣病対策室」が設置される際,life-style(related)diseaseの日本語訳として導入されたのがきっかけとなっている1).「成人病」と呼ばれていた当時は,成人において発症するリスクが高く,老化や遺伝的素質なども関わった病態であると理解されていたが,「生活習慣病」というラベルが導入されてからは,喫煙・食事・運動・睡眠などの日常生活における生活習慣との関連がクローズアップされるようになった.

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