糖尿病足潰瘍・壊疽における外用薬療法 ─創に適した軟膏基剤の選択─

2020.09.15
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連載:FROUM 薬剤 ■ DRUG 第2回
糖尿病足潰瘍・壊疽における外用薬療法 ─創に適した軟膏基剤の選択─
Vol.37 No.5(2020年9・10月号)pp.634-635

西村 博之 Nishimura, Hiroyuki
吉田 陽 Yoshida, Akira
医療法人社団陣内会 陣内病院 薬剤部

はじめに

 第1回では糖尿病足潰瘍・壊疽などの慢性創傷の外用薬療法における,創面環境調整(wound bedpreparation:WBP)の概念を用いた治療戦略およびTIME(T〔Tissue non-viable or deficient:壊死組織および活性のない組織〕,I〔Infection or inflammation:感染・炎症〕,M〔Moisture imbalance:湿潤の不均衡〕,E〔Edge of wound, nonadvancingor undermined:創辺縁の表皮進展不良または表皮の巻き込み〕)(前号図2より)に沿った外用薬の選択法について述べた1).今回は主に創傷部位の悪化した湿潤環境を改善するために使用する外用薬の特性,さらに創面水分量に応じた外用薬の基剤の選択について述べる.

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