糖尿病と消化管運動の関連

2021.07.15
連載:FORUM 合併症Ⅰ■COMPLICATIONⅠ─胃麻痺─ 第1回
糖尿病と消化管運動の関連
Vol.38 No.4(2021年7・8月号)pp.450-452

2021年7・8月号 目次

菅沼 由美 Suganuma, Yumi
秋田大学大学院医学系研究科 代謝・内分泌内科学講座

はじめに

 2 型糖尿病の血糖治療において,1990 年代のDECODE研究やわが国の舟形町研究で,ブドウ糖負荷後の高血糖と総死亡や心血管死との関連が指摘されたことより,食後血糖が大きく注目され始めた.また基礎実験ではグルコーススパイクと動脈硬化の関連が明らかになり1),食後高血糖が心血管疾患を含めたさまざまな糖尿病合併症発症リスクとなることが指摘されるようになった.食後血糖は,食事に含まれる糖質量,インスリンやグルカゴンの分泌,肝臓でのブドウ糖の取り込み量,胃排出など種々の因子により規定される.

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