グリコアルブミンの標準化

2022.05.15
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連載:FORUM 検査 ■ LABORATORY MEDICINE 第3回
グリコアルブミンの標準化
Vol.39 No.3(2022年5・6月号)pp.326-328

2022年5・6月号 目次

佐藤麻子 Sato, Asako
東京女子医科大学 臨床検査科

はじめに

 グリコアルブミン(glycated albumin:GA)は,HbA1c と同様に血糖コントロールの指標のひとつである.GA は血中グルコースが非酵素的に蛋白質に結合した糖化蛋白質で,アルブミンの半減期に応じ過去約2 週間の平均血糖値を反映する.日常診療においてGA 測定はHbA1c 測定ほど一般的ではなく,妊婦や透析患者のように貧血などHbA1c が偽性異常値を示す病態における血糖コントロールの指標として使われている.
 GA は,1988 年に徳島大学医学部 臨床検査医学(当時)の島 健二先生が世界ではじめて日常臨床応用可能なhigh performance liquid chromatography(HPLC)測定方法を開発した日本発の検査である1).2002 年に酵素法による測定法が開発され国内で広く普及した.しかし,国際的にはGA の認知度に地域差があるのが現状である.GA の国際標準化と,それをふまえた臨床応用の展望について述べたい.

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