2型糖尿病治療の新機軸

  • 勝川 史憲 (慶應義塾大学 スポーツ医学研究センター所長)
2010.01.25
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'metabolic memory'と'legacy effect'がもたらす新たな対応

 DCCT/EDICで'metabolic memory'が、 そしてまたUKPDSでは、'legacy effect' が報告されました。糖尿病発症後のより 早期から血糖を厳格にコントロールする ことで大血管障害をも含む種々の合併症 が長期にわたって抑制できるという新た な見解であり、治療に励む患者さんとそ の指導にあたる医療スタッフを力づける ものとして注目されています。その結 果、医療スタッフには糖尿病治療の進め 方について新たな意識改革が求められて いるとも言えます。すなわち、血糖コン トロールに改善の余地があるのなら安易 な妥協は許されず、時をおかずに治療を 強化しなければ、将来、患者さんに不利 益をもたらす可能性がより明確に示され たということがあるからです。

「より早期」の治療ターゲットは食後高血糖

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