アナログ製剤によるインスリン治療 -SMBGとの協調-
2007.01.15
1980年代に入って遺伝子組み替え技術によるヒトインスリンやペン型注射器が次々と発売されたことに加え、自己注射やSMBGが保険適用になったことで、インスリン療法を取り巻く環境はハード・ソフト両面で一段と向上しました。しかし未だに、患者さん、あるいは糖尿病が専門でない医療従事者からは引き続き「インスリン療法は敷居が高い治療法」としてみられています。「敷居が高い」とされる背景の一つには、患者さん・医師双方に低血糖の不安があり、加えて患者さんにとっては頻回に自己注射することへの心理的抵抗が大きいと考えられます。これを逆からみると、低血糖の心配が少なく、注射回数が少ない負担の軽いインスリン療法なら始めやすい、ということにもなります。