第20回「よ~く洗ったがゆえに!?」
2025.05.15

埼玉県 40代 ふうさん(看護師歴 28年)
視力低下のある患者へのフットケア指導の際、「足はよーくゴシゴシ洗ってくださいね」と説明。次回外来時に聞くと「ゴシゴシって言ったからちゃんとたわしで洗ったよ。触るとガサガサするし汚れてると思ってよく洗ったよ」と言われ、足は擦り傷だらけでした。患者との認識の相違を実感し、今では写真や動画で洗い方を説明するようにしています。
一言アドバイス
私も「かかとがざらざらしているので軽石でこすったけど取れなかった」と言われたことがあり、「こすればよくなるという考えではないんですよ」と説明したことがあります。また「よく洗っています」と言われても、実際は指の間などに水滴が残っていて、びらんから感染を招くこともあります。患者の認識ではなく、実際の行動を確認することがフットケアでは大切ですね。

木下 久美子 先生
(関東労災病院 糖尿病看護認定看護師)

ここでご紹介する記事は、糖尿病リソースガイドが発行する看護師向けニュースレター『DM Topics for Nursing』(提供:三和化学研究所)に掲載されたものです。