アクトス+メトホルミン徐放剤、欧州での開発中止 武田薬品工業

2010.03.23
 武田薬品工業は19日、2型糖尿病治療薬アクトス(一般名:ピオグリタゾン)とメトホルミン徐放製剤の合剤について、欧州での販売許可申請を取り下げるとともに、欧州における本合剤の開発を中止することを発表した。
 同社では、かねてからアクトスとメトホルミン徐放製剤の合剤(1日1回投与)について、欧州での販売許可申請を行っていた。しかし、欧州医薬品審査庁(EMA)の下部組織である欧州医薬品評価委員会(CHMP)より、同剤に使用しているメトホルミン徐放製剤の長期投与時の有効性に関する追加データ提出を求められ、現段階では肯定的意見を採択することが難しいとの見解が示された。
 なお、今回の指摘事項はアクトスとメトホルミン徐放製剤の合剤(1日1回投与)を対象としたもので、欧州で販売中のアクトスとメトホルミン速放錠の合剤(1日2回投与、欧州製品名:Competact)への影響はないとしている。
(3月19日 プレスリリース)

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